【アルツハイマー型認知症の症状と予防や治療】神経伝達物質と老人斑

老年期の認知症の代表とも言われるのがアルツハイマー型認知症です。根本的治療がなく、徐々に症状が進行することから恐ろしい病気であることに違いありません。

アルツハイマー型認知症では、記憶障害や見当識障害などの症状のほかに、歩行困難などの身体的症状や、脳の萎縮などの解剖学的症状がみられます。

解剖学的症状として、大脳の萎縮や神経伝達物質の変化がみられます。

神経伝達物資というのは、アセチルコリン、カテコールアミン、セトロニンなど、神経細胞から出される信号、つまり情報を伝達する化学物質のことです。

神経と神経のつなぎめや、神経と筋肉などのつなぎめには、ごくわずかですが、隙間があいており、神経のなかで電気的流れとして伝わってきた情報がこの隙間で化学物質に置き換えられるのです。

この化学物質が神経伝達物質と呼ばれます。

これらの化学物質の受け入れ口である受容体を通して伝わった情報は、再び電気信号となって神経や筋肉を興奮させることになるのです。

一方、脳の縮小は、正常老人の約10パーセントの減少です。特に前頭、側頭、頭頂葉の減少が著しいのが特徴です。

また脳室の拡大や神経細胞の脱落と萎縮、アルツハイマー神経原線維の変化、老人斑などがみられます。

老人斑というのは、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したものです。

アルツハイマー型の認知症の大脳皮質に多く見られ、第21番目の染色体にある遺伝子の異常によって生じるだろうと推測されています。


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